食品衛生のプロ、ミスター0がゆく!

中国産冷凍餃子事件にみる工程管理の重要性!

連日、繰り返しテレビ・新聞等で報道されている「中国産冷凍餃子の食中毒事件」ですが、未だその真相は闇の中です。

果たして真相は明らかになるのでしょうか?

1日も早い原因究明が急がれる今回の事件ですが、今回の事件を日本の食品加工会社(食品工場)の立場で捉えた場合、一体どのような教訓があるのでしょう?

今回の事件が故意なる過失による原因と言う考え方を除き推察すると、HACCPの概念が先ず頭をよぎります。

具体的には、原料の受け入れ段階から最終製品の出荷までの全ての工程において、製品を造る上での危害となるものすべてをピックアップし、それがどのような危害を及ぼすのかを分類、分析し、重要な管理箇所(CCP)として、その工程で確実に危害を排除した上で、次の工程へ進むという基本的な考え方です。

この考え方を源泉にすれば、危害をもったままで最終製品となることはありません。
もちろん、各工程で発生した危害やその改善のために実行した方法はすべて記録して保管することも重要です。

このような流れがあれば、必ず工程の中でひとつひとつ安全な品質が作りこまれていくのです。

HACCPは、認証を受けることが重要ではなく、日々の実践の中で品質が作りこまれてこそ価値のある食品安全の手法なのです。

万一、このような流れが確立されていない場合には、一度、HACCPの概念を取り入れた工程管理の製造を、できるところから優先順位を決めて実践してみてはいかがでしょうか?

詳しくは、こちらからHACCPの概念を取り入れた衛生管理を参考にしてください。

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