腸管出血性大腸菌O-157


特徴

大腸菌は人や動物の腸管に存在し、通常病原性はありません。
しかし、いくつかの大腸菌は人に対して病原性があり、これらを総称して下痢原性大腸菌(病原性大腸菌)と呼んでいます。
現在、この菌は次の5つのタイプに分類されています。(下痢原性大腸菌の項目を参照)

1996年(平成8年)に全国で大きな社会問題となった腸管出血性大腸菌O-157も下痢原性大腸菌のグループに入ります。感染しても健康な成人では無症状であったり、単なる下痢であることがほとんどです。

しかし、乳幼児や小児、基礎疾患を有する高齢者では、腹痛や血便などの出血性腸炎を引き起こすことがあります。

原因食品

腸管出血性大腸菌O-157は、牛などの家畜が保菌している場合があり、これらの糞便に汚染された食肉からの二次汚染により、あらゆる食品が原因となる可能性があります。

便や食肉によるニ次汚染で、あらゆる食品が原因となる可能性があります。
特に集団発生例では、給食や飲用水によるものが多く見られます。
大部分の事件で原因食品が特定されていないことから、予防対策が非常にたてにくい状況になっています。

予防のポイント

・生野菜などはよく洗い、食肉は中心部まで十分加熱して食べること。
・冷蔵庫内の食品はよく点検し、早めに食べること。
・加熱調理済の食品がニ次汚染を受けないよう、調理器具は十分に必ずよく洗う。
できれば、熱湯又は塩素系消毒剤で消毒すること。
・調理や食事の前には必ず石けんで手を洗うこと。
・水道管直結以外の水を飲用あるいは調理に使用する場合は、必ず年1回以上の水質検査を受け、飲用に適しているか否かを確認すること。
・ビルなどの貯水槽の清掃・点検を定期的に行うこと。
・おなかが痛くて、下痢が続いたら、すぐにかかりつけの医師の診察を受けること。
・発症した患者のいる家庭では、糞便に汚染された下着等の取扱いに注意すること。

関連情報

食品衛生監査サービス

講習会・セミナー・講演会

その他の食品衛生サービス

食品衛生マニュアル

株式会社アルコスの沿革(歩み) 食中毒予防の関連リンク(株式会社アルコス) 会員登録の規約 株式会社アルコスで働くパートナーの募集 当サイトの運営方針 株式会社アルコスの個人情報に関する方針 株式会社アルコスへのお問い合わせ
Copyright© 2011 食品衛生サービス(食中毒・異物混入の予防対策)の株式会社アルコスです。 All Rights Reserved.