セレウス


特徴

セレウス菌は、土壌細菌の一種です。
土壌・水・ほこり等の自然環境に広く分布し、農作物(穀物)等を濃厚に汚染しています。
この細菌は、食品中で増殖するといくつかの別の異なる毒素を作ります。
従って、この菌による食中毒は、この毒素の違いにより、「下痢型」と「おう吐型」の2つのタイプに分類されます。
日本では、後者の「おう吐型」が殆どで、米飯、焼き飯(チャーハン)によるものが圧倒的に多く、全体の約7割を占めています。
また、食品中では芽胞(熱に強いカプセルのようなもの)を作って生存するため、熱に抵抗性があり、100℃/27~31分間(米飯中では、22~36分)の加熱を必要とします。
ちなみに、増殖する至適温度は28~35℃です。

原因食品

セレウス菌は農作物(穀物)を汚染しているため、米や小麦を原料とする次のようなものが原因となりやすい。
チャーハン、ピラフ、オムライス、スパゲティー等

症状

毒素の違いにより、以下の2つのタイプに分類されます。

<下痢型>
体内で増殖し、潜伏期間は約8~16時間。
おもな症状は、ウェルシュ菌の食中毒に似て、腹痛、下痢。

<嘔吐型>
食品中で増殖し、潜伏期間は約1~5時間。
おもな症状は、黄色ブドウ球菌の食中毒に似て、吐き気、おう吐、腹痛。

予防のポイント

・一度に大量の米飯やめん類を調理し、作り置きしないこと。
・穀類等が原料の食品は、調理後保温庫で保温するか、小分けして短時間で低温保存(10℃以下)すること。

関連情報

食品衛生監査サービス

講習会・セミナー・講演会

その他の食品衛生サービス

食品衛生マニュアル

株式会社アルコスの沿革(歩み) 食中毒予防の関連リンク(株式会社アルコス) 会員登録の規約 株式会社アルコスで働くパートナーの募集 当サイトの運営方針 株式会社アルコスの個人情報に関する方針 株式会社アルコスへのお問い合わせ
Copyright© 2011 食品衛生サービス(食中毒・異物混入の予防対策)の株式会社アルコスです。 All Rights Reserved.