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保育園で広がるノロウイルス食中毒の予防策とは

すでに、ノロウイルスは、冬の食中毒・・・というこれまでの考え方を改めるべきなのです。

確かに、最も多くの患者を出しているのは冬の時期(11月~3月)ですが、実は、1年中全国で発生しているのです。

特に、気をつけなければならないのは、このノロウイルスの最大の特長でもある「感染力」の強さなのです。
一般的な食中毒原因物質と比較するとカンピロバクター同様に少量(100個/g程度)で発病(食中毒症状)するという恐ろしい感染力を持っているのです。

特に乳幼児や高齢者のいる施設内での感染予防は最重要です。
若い成人に比べ免疫力の低い乳幼児や高齢者の場合、症状が重くなるケースもあるのです。

では、具体的には、どのような予防対策を実践すれば用のでしょうか?

昨年、厚生労働省がこのノロウイルスの予防に関する文書を発表した文中に、「塩素濃度200ppmで浸すように拭くことでウイルスを失活化できます。」という一文があります。

ノロウイルスの予防には、加熱という対策も有効ですが、加熱できない箇所も多いことは事実です。
そこでそのような箇所での予防対策には、「塩素濃度200ppmの溶液」を使うことが有効となるのです。

例えば、すでに全国の高齢者福祉施設や保育園などで導入されているノロウイルス予防対策の製剤として「ステリパワー200」が挙げられます。

ちなみに、この商品について簡単に解説をいたしますと・・・、「ステリパワー200」は、ノロウイルスの失活化に必要な有効塩素濃度200ppmを保持しながら、手肌にやさしい「弱酸性」であるため、特有の刺激臭と皮膚への刺激が抑えられ、さらには、瞬間的な消臭にも有効であるため、まさに万能的なノロウイルスの予防対策商品といえます。

このような予防対策商品も導入しながら、具体的な予防対策を実践していくことが必要ではないかと考えます。
もちろん、正しい手洗い+衛生的な調理+モラルは、お忘れなく。

ノロウイルスの予防対策商品の詳しい情報は、こちらから

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カンピロバクターによる集団食中毒予防のポイント(その2)

昨日に引き続き、カンピロバクターの予防対策について、詳しく解説いたします。

通常、食中毒事件が発生した場合、当然ですが、患者(発症者)の便から特定細菌が検出されることはありますが、今回は、調理従事者の便からも特定細菌が検出されているのです。

実は、この事実が原因食材を特定しにくくしているのです。
要は、調理者自身がカンピロバクターに感染している保菌者であるということから、その保菌者が様々な食材(特に生肉等の非加熱品)を調理する工程で、手洗い不足などが原因で調理食材に二次感染(交差汚染)を引き起こした可能性が高いと考えられるのです。

カンピロバクターは、空気感染しないことから考えると、用便後の正しい手洗いが不足していた可能性が指摘されるのです。

では、具体的にはどのような予防対策をすればよいのでしょうか?

カンピロバクターは、熱(食材の中心温度が75度以上の加熱調理)乾燥に弱いという弱点から考えてみると、加熱料理をしっかりと行うことで予防は可能となります。
また、調理を行う前には、必ず調理器具(包丁・まな板など)をしっかり洗浄した後アルコール除菌剤を噴霧し全体を除菌することも重要なポイントとなります。そして何より大切なことは、用便後および調理作業を開始する前と後には、必ず、正しい手洗いを励行することなのです。

特に生鮮食肉の保管および調理には、以上のことを踏まえて十分な衛生管理のもと安全な食品を提供していただくようにお願いいたします。

カンピロバクターの予防対策に欠かせないアルコール除菌剤の情報は、こちらから

カンピロバクターに関するQ&Aは、こちらから

【重要】 カンピロバクターによる集団食中毒の予防ポイント(その1)

先月5月24日、さいたま市内の飲食店で発生したカンピロバクターによる集団食中毒事件に関し、今回は、例年この時期から増大傾向を辿るカンピロバクターの予防対策について詳しく解説いたします。

先ず、重要なことは、カンピロバクターによる食中毒の発生件数が、昨年(2007年度)全国第一位の発生率であったということです。
実に、全国での発生件数419件(全体の約33%)と第二位のノロウイルス(全体の約27%)をしのぐ、発生件数であるということです。

要は、カンピロバクターの予防対策を実施することで、国内で発生する食中毒の実に3分の1を改善することができるほど非常に重要なカギを握る食中毒原因物質であるということなのです。

次に、この事実を踏まえた上で、具体的な予防対策を解説いたします。

先ず、カンピロバクターの最大の特徴は、細菌数がわずか100個程度の微量でも発病してしまうほどの強さを持っているということなのです。ちなみに、他の食中毒細菌のように、1,000万個/g以上の数まで増加しないと発病しない細菌と比較すると、その発症スピードは非常に速いと言えます。

さらに、酸素が約15%程度の微量状態が一番発育しやすいという特徴も持っている細菌なのです。(これを微好気性細菌と言います。)

このような知識を前提として今回の食中毒事件を検証してみましょう。

先ず、今回の食中毒事件では、原因食材が特定されていませんが、患者の症状は、下痢・発熱・腹痛などの症状を訴え8人のうち2人が約1週間入院した・・・ということです。これは、カンピロバクター特有の症状といえます。カンピロバクター特有の症状とは、他の細菌汚染による症状と比較すると潜伏期間が平均(3~5日)最長7日程度と長いのが特徴です。さらに、激しい腹痛と1日10回以上の下痢に見舞われ最長7日程度その症状が続くということなのです。

次に、今回の食中毒事件では原因食材が特定されにくい背景があるのです。
それは、今回の食中毒事件でカンピロバクターが検出されたのが、発症者と調理従事者の便からである点です。
この事実こそが、今回の食中毒事件の大きなカギとなるポイントなのです。・・・この続きは、明日のこのサイトでさらに詳しくお伝えいたします。

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